梅雨明けの土用の期間に、衣類や書籍を陰干しして、虫やカビを防ぐことを「土用干し」といいます。稲作にも「土用干し」があり、強い稲を育てるため、水田の水を抜き1週間ほど乾いた状態にすることをいいます。また、梅干しを作る過程で3日間ほど日干しにすることも「土用干し」です。

梅干しを土用干しすることで得られる効果?

梅干しは、3日3晩上用干しをします。梅雨が明けた土用の頃は晴天が続くことも多く、気温が高くなるので梅を干すのに最適。上用干しをすることで梅千しがおいしくなるといわれます。

理由①
夏の強い日差しは、殺菌力が高く、保存性が増す。

理由②
昼間の太陽の熱と夜露が交互にあたることで果肉がやわらかくなり、風味豊かになる。

理由③
干したり、梅酢にもどしたりすることで、色鮮やかな梅干しになる。

うなぎと梅干しの食い合わせ

昔からうなぎと梅干しは食い合わせが悪いといわれます。江戸時代の書物『養生訓』に書かれていたという説もありますが、科学的根拠はないようです。むしろ梅千しには脂っこいうなぎの消化を助ける働きがあり、相性がよいといえます。