夏から秋にかけてはお祭りシーズン。日本各地でさまざまなお祭りや縁日が行われます。夏祭りは、これまでの農作業の無事を祝い、労をねぎらって、豊作を祈願し行われるものや、夏の疫病を封じて死者を弔うために行われるものなどがあります。
代表的な日本の祭り
日本三大祭りというと、京都の祗園祭、大阪の天神祭、東京の神田祭を指し、東北三大祭りには、青森のねぶた祭、秋田の竿燈まつり、仙台の七夕まつりがあります。そのほかにも四国の三大祭りや曳山祭り、裸祭りなど日本にはお祭りがたくさんあります。
京都の夏祭りといえば「祇園祭」
京都の祗園祭は、1100年以上の歴史と伝統を誇るお祭りです。祗園祭は、京の町に疫病が流行したときに、当時の国の数と同じ66本の鉾を立て、疫病を鎮める神・牛頭天王を祀る祗園社(現八坂神社)で祭礼を行ったのがはじまり。
祇園祭のシンボル山鉾
祗園祭といえば、絢爛豪華な山鉾が有名。山鉾とは「山」や「鉾」と呼ばれる山車のことで、京都の各町に伝わる山や鉾を曳く行事を山鉾巡行といいます。山鉾は八坂神社から神様を迎え入れるために、町の邪気を祓う役割を担っています。
山鉾の見どころ長刀鉾
鉾のてっぺんに疫病や邪気を祓う大長刀を飾る山鉾巡行の先頭の鉾。巡行の順番はくじ引きによるものの、長刀鉾は「くじとらず」と呼ばれ、あらかじめ先頭と決まっています。
八坂神社の神輿と無言参り
八坂神社の三基の神興に神様が乗り移るとされ、17日から24日までは八坂神社を留守にします。この期間に7日7夜だれとも話をせずに、無言でお参りすると願いが叶うといういい伝えがあり、今でも舞妓さんや芸妓さんが詣でる姿をみかけます。
日本全国の有名な夏祭り
北海道
YOSAKOIソーラン祭り
6月上旬の水曜日~日曜日
青森
ねぶた祭
8月2日~ 7日
ねぶた祭は、七夕まつりの灯籠流しと、津軽地方にあった習俗、精霊送りなどの行事が一体化したものと考えられています.七夕の夜に川や海に灯能を流した楔の行事「ねむた流し」が語源とも。「ラッセラー」のかけ声とともに大型の人形灯籠が練り歩く姿は迫力満点。
秋田
竿燈まつり
8月3日~6日
山形
花笠まつり
8月5日~7日
宮城
仙台七夕まつり
8月6日~8日
東京
山王まつり
6月7日~17日
深川八幡祭り
8月中旬
山梨
吉田の火祭り
8月26日、27日
岐阜
郡上おどり
7月中旬~9月上旬
(徹夜おどり8月13日~16日)
愛知
尾張津島天王祭
7月第4土曜日、翌日曜日
京都
祗園祭
7月1日~31日
大阪
天神祭
7月24日、25日
和歌山
阿波おどり
7月14日
徳島
那智の火祭
8月12日~15日
高知
よさこい祭り
8月9日~12日
沖縄
ハーリー
5月初旬~8月初旬