調味料のさしすせそを復習してみる

調味料のさしすせそ

調味料のさしすせそは料理をすこしでも勉強したことがある方なら常識になっている言葉ではありますが、新米主婦や料理人などにとっては「調味料のさしすせそ」は最初に覚えていて損はない調味料の覚え方だと思います。

先輩主婦の皆さんも復習の意味を込めてご覧いただければと思います。

調味料さしすせそのとは

調味料のさしすせそは煮物などに味付けする際の順番なんですね。

この順番に味付けをしていけば煮物の味付けはきちんとできるという、覚えやすくするための、おばあちゃんの知恵袋的な教えなんですね。

今ではネットで調べれば!なんて考えている人も多いかもしれませんが、この様に生活を豊かにしてくれる知恵は数多くありますのでこれからも紹介していきたいと思います。

調味料さしすせそのおさらい

さ…砂糖
し…塩
す…お酢
せ…醤油(せうゆ)
そ…味噌

味噌だけ逆というのは気になさらずに♪

調味料さしすせそはなぜこの順場になったか現代の答え

昔は、長年の経験からこの順番にたどりついた方法だと思われるものですが、これに現代の科学的な根拠を踏まえて調味料のさしすせそを解明していきたいと思います。

まず、砂糖を最初に入れる理由としてあげられるのが、砂糖の性質の中で透水性が高いということが挙げられます。
このことからも、最初に砂糖を入れることで煮物にする食材に甘みが行きわたり美味しさを引き立ててくれる効果がある

次に、塩を入れます。塩には浸透圧作用でタンパク質の表面を固める効果があってその作用で味を閉じ込めると考えられているよう。
余談ですが、高血圧の人に塩分を控えめにするというのは塩による血管表面の硬化を防ぐ役割を考えているから?

お酢に関しては柔らかくしてくれる効果があるのか?
現代では、お酢に期待できるものとして肉を軟らかくする効果というよりも、アミノ酸による疲労回復効果の方が注目されています。

お醤油は塩分が入っているため、やはり砂糖よりも早くに入れてしまうとお肉が固くなってしまうためやはり調理の後半に入れるものだと思います。

味噌に関しては、発酵食品というのは加熱をすると風味が急激に失われてしまう食材の性質があるため、そもそも具材などが入り煮込んだ最後に入れて風味を生かすといった使い方が多いですね。

つまり、この調味料のさしすせその順番というのは現代の科学的な裏付けからも、あながち間違っていない順番であると言えるのではないでしょうか。

ただ、この様な順番があるのは分かりますが、地域や家庭の味付けがその人にとっては、おふくろの味として定着していることもあると思いますので、もしかしたら最初にお肉類は塩分のあるもので炒めて使ったりなどといった調理の方法があると思います。

そこまで、徹底してさしすせそにこだわらなくても、あなたの舌に合う調理の方法を試してみることが美味しい食卓を作るためには必要な家事の工夫だと思います。