6月30日 夏越の祓|この日はどんな日?

夏越の祓

2014年の夏越の祓は
6月30日(月曜日)

夏越の祓は、名越の祓とも書き、大祓、水無月の祓ともいわれる行事です。大祓にはもうひとつ、大晦日に行われ1年の機れを落とす年越の祓もあります。それに対し、1年の中間の祓として6月30日に行うのが夏越の祓で、半年間の罪や機れを祓って清め、夏以降の無病息災を願います。

茅の輪くぐり

夏越の祓では各地の神社で茅の輸くぐりが行われます。茅(ち=かや)で作った大きな輪をくぐることで穢(けが)れを落とし、暑い夏も元気でいることを願うのです。貧しい蘇民将来が一夜の宿を借りにきた神様をもてなしたところ、「疫病が流行ったら、茅の輪を腰につけると免れる」と教えられたという故事に由来しています。

くぐり方の作法
※神社によっても違います。
●「水無月の夏越の祓する人は千歳の命のぶというなり」と唱えながらくぐる。
●輪をくぐったら左方向に回り、次は右回り、また左回りと、3回、8の字を描くようにくぐり抜け、もう一度くぐって神前に進む。輪をくぐる前にはそのたびに一礼。

左に回るときは左足から、右に回るときは右足から輪をくぐる。

形代に穢れを移す

夏越の祓では、形代を使った祓が行われるところもあります。形代は人間の身代わりとなる人形。神社で配られる紙の人形に自分の機れを移し、その人形を神社に納めたり川に流したりして、自分の代わりに祓い清めます。

械れの移し方
自分の名前や年齢を人形に書き、その人形で体をなでたり、人形に息を吹きかけたりする。

水無月

京都では夏越の祓の日に、水無月という名前の和菓子を食べる風習があります。暑くなる一李節にふさわしい、さつぱりとした味わいの水無月は、白いういろうの上に、甘く煮た小豆を散らしたお菓子。暑気を払う氷に見立てて三角形に切ってあり、小豆は邪気を祓うとされています。

氷の朔日

旧暦6月1日は「氷の朔日」といわれ、冬から貯蔵しておいた水を氷室から出し、臣下に分け与えたり、日にしたりして暑気を払う行事が宮中で行われていました。氷はたいへん貴重なもの。そのため庶民の間では、水に見立てた菓子などを作るようになったといわれます。