妊娠初期症状の一つとして、おりものの変化というものがあります。
おりものは、膣内を一定の健康状態に保つために分泌される白い液体です。妊娠中でなくてもいつも分泌されるものです。ですが、妊娠したときに限って、おりものの量が通常時と比べて多くなります。理由としては、妊娠したことによって女性ホルモンが体内で多く分泌され、子宮内の運動が活性化するからです。とはいえ、妊娠しても普段と変わらなかったり、その逆に量が減ったりするケースもあるので人どれぞれ個人差があります。

普段よりサラサラのおりものが多く分泌されたという場合は、妊娠している可能性があります。これは受精卵が子宮に着床することによってその量が増えるということが原因です。なおかつ心当たりのある場合は、生理予定日から一週間後に妊娠検査薬で検査してみましょう。
また、おりものの変化は分泌量だけではありません。色や匂いも変化します。色は、白色、白っぽく薄い色、黄色、茶色とさまざまです。匂いはほとんど無臭か、比較的少ないものになります。このように色や匂いも個人差がありますが、普段と違うというところが大きなポイントとなります。普段と異なるおりものが出たときは検査してみましょう。

おりものの変化は、妊娠初期症状の中でもさらに初期に当たる症状の一つですが、ただ単に体調の変化や病気による一時的な異常である可能性もあります。また、日頃から自分のおりものの状態を知っておくことで、妊娠初期症状の気づきが早くなります。妊娠している場合、できるだけ早く知るにこしたことはありませんので、ぜひ日頃からトイレットペーパーやパンティライナーについたおりものを注意深く見ておいてください。自身の健康状態を知っておくという点でも良いですね。