ぎっくり腰になった場合、まず第一にすることは安静です。
腰に急に炎症が起きた状態です。
ここで無理をすると、炎症が加速してしまいます。
安静にして、腰を冷やすこと(気持ち良い程度に)が、基本です。
その後、約2日程度で炎症が治まりますので、少しずつ動くようにします。
急にではなく、下半身〜足の筋肉を少しずつ使うようにしてください。
ぎっくり腰の急性期=激痛時が過ぎると、今度は少し血行を良くして、筋肉に栄養を送り込むようにすると、治りが良くなります。
腰の筋肉の柔軟性を良くすることで、早めに動け、元の生活に戻れます。
ただし、痛みをこらえてまで行うと、ぎっくり腰の炎症がぶり返して、意味がなくなりますので「少しずつ!」を肝に銘じてください。
治療方法は、自分で出来るストレッチや入浴、軽いウォーキングで体を温めることが基本です。
腰の筋肉の柔軟性をつけたり、筋肉量を増やしたりということがぎっくり腰の予防につながるからです。
医療機関でのぎっくり腰の治療方法は様々ありますが、基本は安静=冷却〜少しずつ血行促進という流れは全く同じです。
具体的には、ホットパックや電熱療法で腰を温めるやり方があります。
また腰の筋肉に電流を通すことで、筋肉を活性化する方法もあります。
整形外科、整骨院などで行います。
どちらも保険が効き、基本的な治療の方針は同じです。ただし整骨院の場合、治療は保険診療ですが、処方されるシップは実費です。
また痛みどめ薬の処方や神経ブロック注射は、病院でのみ行われます。
ぎっくり腰の痛みが強く、薬の助けを借りたい場合は整形外科に行くとよいでしょう。
コルセットを使用する方法もあります。コルセットは病院、整骨院、薬局などいろいろな所で買えます。
また鍼灸院では、ツボ押しや針治療が行われます。
ぎっくり腰は、医療機関で治療を受けると、早めに痛みが引き、腰に負担をかける作業が避けられない場合の対応を考えてもらえますので、働く世代にはお勧めです。
またぎっくり腰は長くても2週間あれば、症状は和らぎますが、変化がない場合、悪化する場合は別の病気の可能性もありますので、病院にかかりましょう。