ぎっくり腰は、中年以上の人が何か無理な動作をしようとして、腰に痛みが走り、そのまま動けなくなるというのが、典型的症状であり、世間のイメージでもあります。

実際、ぎっくり腰で1番多いケースは、急な動作で、腰に力がかかりすぎ、捻挫や筋肉の損傷をするケースが多いのですが、日頃から腰痛持ちの人が、ある日、突然激痛に見舞われることもあります。

ぎっくり腰の「ぎっくり」という名前から、動くときに起きるイメージがありますが、ぎっくり腰の正式名称は「急性腰痛症」突然腰に激痛が走る症状すべてを指すのです。

従って、ぎっくり腰になる状況や症状は様々です。

症状でポピュラーなのは、動作中に腰を痛め、まったく動けなくなってしまい立つことすら困難な状況です。
またお辞儀か、上体逸らしのどちらかだけが出来ない状態もあります。

寝ているときに、急に痛みが出ることもあり、激痛で寝返りがうてないケースもあります。

きっかけも、重いものを持った時以外にも、くしゃみや咳で起こることもありますし、日頃何となく腰痛気味だった人がある日、突然激痛になり布団から起き上がれないということもあります。

ぎっくり腰が、どこでどういう形で起きるのかは、原因が特定出来るものではないため、解りません。
予防に努めて、リスクを減らしておくしかないのです。

ぎっくり腰の定義は「急に腰に激痛が走り、動作が困難になること」の他に、
「だいたい1週間程度、長くても1か月内には痛みが治まること」です。

どんどん痛みが増したり、しびれが出てきたりという場合は、別の病気である可能性もありますので、病院で診察を受けましょう。
また、ぎっくり腰の初期治療は、炎症のため「安静、冷やす」が鉄則です。
温めたり、無理をして動いた場合、悪化したり完治が長かったりする可能性はあります。