5月2日の八十八夜とはどんな日?意味や由来を知ろう

八十八夜

2014年の八十八夜は
5月2日(金曜日)

春から夏へと季節が変わる境目。立春から数えて八十八日目を八十八夜といいます。農作業では種まき時期を迎えますが、「八十八夜の別れ霜」といって、この時期に思いがけない霜が降り、農作物に被害を与えることがあるので、注意を呼びかける日でもあります。茶畑では茶摘みがはじまり、おいしい一番茶が味わえるのもこの頃です。

米づくりの大切な時期

八十八の文字を組み合わせると「米」という字ができることから、八十八夜は農家の人々にとつて特別な日とされていました。八十八夜の頃に作る苗代の出来で、その年のお米のよしあしが決まるともいわれています。

一番茶

八十八夜に摘んだお茶は、昔から不老長寿の縁起物とされていました。確かに新茶の芽には、冬を越してくる間に蓄えられたうまみ成分のテアニンが豊富に含まれています。

日本茶のはじまり
お茶は奈良時代に仏教などといっしょに中国から伝わったとされています。鎌倉時代栄西禅師が記した『喫茶養生記』には、「茶は養生の仙薬なり」という記述があり、薬として飲まれていたことがわかっています。

日本茶の効用
緑茶にはカテキン、ビタミン、テアニンなどが含まれ、日臭予防、虫歯予防、整腸作用、疲労回復、さらには抗がん作用や美肌・老化防止など、たくさんの効用があります。