トイレマナーのQ&A

誰もが一日に何度か利用するトイレ。自宅のトイレならば気兼ねなく使えるものの、人の家のトイレを使う時や、お店などのトイレを利用する場合には色々な疑問が生まれてきますよね。

毎日何度も利用するトイレなだけに、そんな些細な疑問も水に流してその時は終わってしまうものの、やはりトイレを利用する度に直面する疑問はたくさんあります。

トイレの三角折

お店などのトイレを利用すると、ほとんどの場合トイレットペーパーの端が三角折になっていますよね。
三角折ですと、薄いトイレットペーパーの紙もつかみやすくなりますし、変な方向に破いて台無しにしてしまうリスクも少なくなるため、ちょっとした目印ということで便利な方法だと言えます。

しかし一説によると、【三角折は悪い】という意見もあるようで、実際どちらが正しいのかってわかりませんよね。
お店で働く店員のマニュアルなどには、三角折は必須とされている場合もありますが、実際どちらのほうが正しいのでしょうか。

三角折の利点

三角折の利点というと、やはり【トイレットペーパーをつかみやすい】というのが1番だと思います。お店などのマニュアルにあるのも、お客様がトイレットペーパーをつかみやすいように、トイレをより利用しやすいようにという理由でマニュアルに記載されている場合も多いようです。

トイレットペーパーの種類によっては、紙をつかもうとしたときに変な方向に破いてトイレットペーパーを台無しにしてしまうこともあったり、1番端がどこだかわからなくて困ってしまうという人も多いでしょう。

台無しにしてしまうリスクの軽減や、なによりもつかみやすく見つけやすいのが三角折の大きなメリットだと言えます。

三角折が悪いと言われている理由

こういった利点がある中でも、三角折は実は良くないという意見もあります。

その意見というのが、トイレという衛生的な場所でわざわざ三角折をするとなると、トイレットペーパーに手についた菌が移って不衛生になってしまうというもの。
確かに、手には目に見えない菌がたくさんいますし、それはいくら手を洗ったとしても落ちることはありません。アルコール消毒後ならば清潔だと言えるかもしれませんが、わざわざアルコール消毒後に三角折をするという人も少ないでしょう。

また、トイレを利用した後に、その次に利用する人のことを思って三角折をするというのもイメージ的にはあまり良くないようです。トイレを利用した後は、手を洗うのが普通だとは思いますが、やはりそれでも不衛生というイメージを持つ人が多いようで、出来るならばそのままのほうが触れられている箇所も少なく、衛生的であるという意見もあるようですね。

結局どちらが正しいの?

三角折が良いのか、それとも悪いのか。これはどちらが正しくてどちらが悪いというのは、一概には言えません。
やはり三角折が便利であるという意見も納得できる人には納得できるものですし、不衛生であるという意見も納得できます。なので本当に好みの問題になると思います。

もし三角折はちょっと…と思っても、勤務先のマニュアルの中に三角折がある場合は諦める必要があるので、時と場合によっては妥協することも必要でしょう。

トイレのノック

トイレを利用しようと思って行ってみると、先客がいた場合ってありますよね。だいたいの場合は少し待てば出てきますし、ノックをすることはほとんどないかもしれません。
しかしなかなか出てこない場合もあれば、もしかしたらトイレの中で体調が崩れてしまったのかも?という色々な不安が出てきますし、何よりも自分もトイレを早く利用したくてノックをする場面も出てくるでしょう。

しかし、素朴な疑問として【ノックの回数】って何回が丁度いいのかわかりますか?あまり叩きすぎても迷惑ですし、叩かなすぎて気づかれない場合もあるでしょう。

何回が丁度いい?

実はトイレのノック回数は決まっているというのはご存知でしたか?しかも叩く回数によっては意味も違ってくるとかで、意外と知られていない新事実ですよね。

ただあまり日本ではこういった馴染みはありません。一般的には【2回】が平均的であり、おそらくほとんどの人が2回ノックを叩いているのではないでしょうか。
これは他の海外でも一緒のことで、だいたいトイレのノックは2回と決まっているようです。ちなみに3回叩くのは【親しい友人を尋ねた時】や【トイレ以外の部屋を尋ねる時】に使うものなので、普段3回叩いているという人は、時と場合に応じては要注意が必要かもしれませんね。

便座のフタの疑問。フタは下ろす?下ろさない?

使用したあとのトイレ。果たして便座のフタは下ろすのか、それとも下ろさないのかというのも大きな疑問ですよね。実際に下ろさないという人のほうが多かったり、気にしたことすらなかったという人が大半のようです。最近では自動で便座のフタの開閉をしてくれるシステムが組み込まれているために、より便座のフタの下ろす、下ろさないは注意を引かないものだとも言えます。

便座のフタは下ろすほうがいい

実は便座のフタはなるべく【下ろしておいたほうがいい】のです。
理由としては…

・衛生面
・節電
・落下物防止

などなど。

【衛生面】というのも、トイレは体の汚物を排出する場所であり、時には体の不調を知る場所でもあります。下痢などをしている場合にフタを上げておくと、菌が混じった汚水が飛び散ってしまう可能性もあるようです。
現在どの施設のトイレも本当に綺麗なものばかりなので注意を向けられませんが、トイレはやはり菌だらけの場所であることには変わりなく、目に見えない菌がたくさん付く場所だとも言えます。
たとえば汚水が手についた場合は洗えばいいかもしれませんが、気づかないうちについていたり、壁や床などに知らないうちに付着していた場合、誰もがその場所に触る可能性があります。

実際トイレが感染源として、様々な病気になるケースもあるので、なるべく菌を出さないためにもフタはしめたほうがいいでしょう。

【節電】や【落下物防止】はそのままの意味。最近のトイレは便座が暖かくなっていて、冬でも嬉しい仕様となっていますが、フタを下ろすことにより放熱を防ぎ、節電に繋がるのだとか。
また、トイレはふとした瞬間に物を落としてしまう場合もありますよね。特にそれが多いのは、用を足して立ち上がり、軽く身支度をしている時。フタをしていなければ小さなものはすぐに落ちてしまうので、フタを占めてから軽く身だしなみを整えれば落下防止を防ぐことができます。

意外と知らないトイレマナー。いつも疑問には思うものの、結構すぐに忘れてしまう疑問ですが、一度知っておくとトイレを利用する際には疑問に悩むことなく、快適に使うことができますよね。
一日に何度も訪れる場所でもあるので、疑問からでた答えを参考にして、日々トイレを利用していきましょう。