2014年 恵方

2014年も恵方巻きを食べれる日がいよいよやってきました。今年も恵方の方角を見て恵方巻きを食べよう!

一度で食べてしまわねばならないという恵方巻きをその年の『恵方』の方を見ながら食すもの、最近では随分と定着しているイベントだなと思います。

では2014年の恵方の方角はどっち?なのでしょう調べてみたので今年はそちらに多くの幸せが待っていてくれるのかもしれませんね。

2014年の恵方の方角

東北東やや右
がその方角になっています。

恵方の方角ってどうやって決められているの

この方角を決めているのは昔から伝わっているもので決められています。この方角を決めている要素は十二支と十干と呼ばれる干支によって方向が決められています。

十二支と言えば
子・牛・寅・卯・辰・巳・午・羊・申・酉・戌・亥

よく知られていますね。

そこであまり聞き慣れない十干というのは十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類でこれは昔の暦や方角を決める大事な要素だったものです。

その組み合わせが『十干十二支』と呼ばれてその一文字ずつを採って『干支』と呼ばれるものを形作っています。

それによって干支が表す方向に歳徳神(としとくじん、とんどさん)が居てその方向がその年の『恵方』にあたります。

それぞれ2つの干の間に密接な関係があるとされている。これらの2つの干が出会うと合して一体となるとされており、これを干合という。この干合の関係から徳神が決められている。陽の干は自らが徳神であり、陰の干は干合する干が徳神となる。恵方は年の干の徳神が指す方角である。
Wikipedia参照

結果として2014年の干支は甲午(キノエウマ)が恵方の方角を表す事になるので
甲[きのえ]の方角/東微北(東と東北東の間=東北東やや右)という事になります。

恵方の方角は今よく使われている西洋式の方角とすこしズレがある

2014年の恵方巻きを食べる方角『恵方』は東北東やや右ですがこの中で気になるのが『やや右』という表記ですこの表記ってどういう意味なのかというと、恵方の方角というのは下記の図を参考にしてもらえば分かりますが、

中国式の24方位の方角を表す表になります。しかし現在日本で使われている方角を示す指標は西洋式の16方位世呼ばれる方式を使っているためその間にあるズレがそのまま表記されているんですね。

正式な恵方の方角の表記で言うと2014年の恵方の方角は
東微北(東と東北東の間=ほぼ東北東)です。

恵方巻きを食べる方角恵方

これを踏まえるとすごく歳徳神(としとくじん、とんどさん)がどれくらい遠くに居るか分かりませんから1度でもずれてたら遠くにいらっしゃる場合ずれた方向になってしまうかもしれませんのでご注意ください(笑

今年もちゃんと恵方を見て恵方巻きを食べて幸せ祈願しちゃいましょう。

恵方巻きを食べよう

恵方巻きの「恵方」とは、陰陽道の干支で定められた最も良いとされている方角のことで、吉方とされるその方角には「歳徳神(としとくじん・とんどさん)が居る」とされています。
歳徳神は「年神・としがみ、正月さま」とも呼ばれ、神棚のある家では毎年恵方に向けて神棚を設け直す「恵方棚」もあり、また恵方にあたる寺社に初詣する習慣もあったようで、陰陽道に基づいたこれ等の習慣や観念は、江戸時代以降、民間に暦と共に普及していたようです。

万事に吉とされる「歳徳神」の居るという恵方に向って、巻きずしを食べることで、歳徳神のありがたい徳を頂こうという訳。
目は閉じて願い事を心にし、無言で一本丸ごとの海苔巻きを食べきることで、願いは叶うといわれています。

恵方巻きの一本丸ごとで普通の巻きずしのように切らないのは、「縁を切らない」ということにあり、七福神にちなんでの「干瓢・胡瓜・伊達巻・鰻など」七種類の具材が入り、「福を巻き込む」と言う意味合いもあります。
近年では、スーパー・コンビニの全国販売により、節分に恵方巻きを食べる風習は全国的になってきました。

売り場に並ぶだけでなく、寿司屋でも恵方巻きを食するのは可能ですし、一本丸ごとで難しい切り方もしなくて済むのですから、好きな具を七種揃えての手作りも楽しいのではないでしょうか。

干瓢や新香が苦手の人にも、現代的にチーズやハムなど取り揃えて、手巻きずし風に「恵方巻き」を自宅で作ってみてはどうでしょう。
海苔を1枚分使用しても、縦と横では太さも変わりますから、自分に適した太さで楽しんでみてください。
ただ、食べるときは黙って願い事をしながらになりますから、家族揃って黙ってかぶりつく「恵方巻き」は、どうなのかは少し疑問でもありますが…。

恵方巻きの方角とはどっち

2014年の節分の日の『恵方・歳徳神』のいらっしゃる方角は、陰陽道で定めめられています。
その恵方を決めるのが、十干と呼ばれるもの。
十二支は知っていても十干は知らない、という人が多いでしょう。
しかし、陰陽道の発達した江戸時代には、「各家に暦が備えられていた」と言いますから、恵方も日常生活に必要なものだった可能性はあります。

詳しい説明は省きますが、2014年は「甲午・きのえうま」になりますから、「東北東やや右」となります。
東北東は分かりますが、「やや右」が疑問ですよね。
西洋式の16方位と、中国式の24方位に微妙なズレが発生するためで、中国式の恵方を西洋式で正確に表現することで「やや右」となってしまうのです。

ご自分の家の東西南北は、ご存知ですよね。
2014年の恵方は、『東北東やや右』に向って、お好みの恵方巻きを丸かぶりしてください。
あまり正確でなくてもこだわらずに、「良いことがあるように」と願って、恵方巻きを食べることを楽しみましょう。

恵方巻きの由来は

恵方巻きの起源や発祥は、いろいろありますが、一応上げておきます。
①大阪船場の旦那衆が、節分の日に遊里に遊びに行き、遊女に巻き寿司を丸かぶりさせたと言う説
②大阪の商人たちが商売繁盛と厄払いの意味から、節分に幸運の巻きずしを食べた習慣から
③大阪の商人が商売の祈願ごととして始めた「厄落とし・縁起担ぎ」から
④秀吉の家臣がたまたま節分の前日に海苔巻きを食べ出陣し、大勝利を収めた
⑤大阪近郊の申村の老若男女が集い、切り分ける手間を省いて一本丸かじりした
等々、様々に諸説が飛び交っているのですが、時代は江戸時代末期頃、大阪で発祥したようです。

大正初期の大阪の花街では、節分の時期に漬けあがる新香を巻いた海苔巻きを、恵方に向って食べる風習があったようです。
一般的に、恵方巻きの由来とされている説ですね。
1932年・昭和7年には、大阪鮓商組合や海苔協会が販売促進の目的で、「節分の丸かぶり寿司」を宣伝し広めました。

このことからも、大正時代から、昭和初期には一部の大阪の地域では風習化していた様子です。
寿司業界が利用して、販売促進に利用したというのが実情のようです。

1949年・昭和24年に、『土曜の丑の日・鰻』に対抗して、『節分の丸かぶり寿司』風習が復活。
1955年・昭和30年に、「元祖たこ昌」が海苔販売促進の一環として『恵方巻き』を考案。
ここで初めて「恵方巻き」ま言葉が出てきます。

その10年後には、大阪の海苔問屋協同組合とすし組合が連携、1970年頃からメディアにも取り上げられるようになりました。
1973年・昭和48年から、大阪海苔問屋協同組合のポスターが寿司屋の店頭に貼り出され、海苔を使った太巻きを宣伝。
徐々に知名度は上がっていきました。
そして、コンビニが参戦するのが、1983年・昭和58年からのファミリーマート・大阪府と兵庫県での販売開始です。

更に5年後には、「幸運巻きずし」の宣伝は、九州地方や岐阜市・浜松市・新潟市などの各都市へも広がります。
全国への「恵方巻き」の普及はセブンイレブンによるもので、1998年・平成10年には全国展開に普及していきます。

要するに恵方巻きは、寿司と海苔の販売促進の結果なのですから、古くは江戸時代の「土用の丑の日・鰻」や、近年の「バレンタインデー・チョコレート」と同じことのようです。