妊娠しているのに生理が来て不思議に思っている人や、生理が来ているから妊娠していないと決め付けている人はいませんか?
基本的には妊娠すると生理は来なくなるものですが、まれに生理と同じくらいの月経量があるにもかわらず妊娠しているというケースもあります。人はこれを「妊娠生理」と呼んでいますが、正確には着床時出血のことを指しています。この着床時出血を生理による出血と勘違いして妊娠に気がついていないという人は意外と多いです。一般的には生理が遅れてから妊娠の疑いを持ち始めるので、着床時出血が重なると勘違いしてしまいがちです。

これを読んで、もしかしたら妊娠かな?と心当たりのある人は、ぜひ生理予定日から一週間後に妊娠検査薬を使って実際に妊娠しているのかどうかチェックしてみてください。この際、一週間経っていない段階で検査薬を使用すると、正確な判定が出ない場合があるので注意してください。

また、出血と言っても着床時出血は生理と違ってほんの少量の血しか出てきませんし、数日程度でおさまります。ただ、月経のような出血であるため、医学的には月経様出血とも呼ばれています。妊娠すると生理が来なくなるという考えは正しいですが、このようにまれに着床時出血として生理時のように出血することがあるということを頭に入れておいてください。そのほかに、おりものが増える、腹痛、便秘、下痢、胸の張り、下腹の痛み、疲労、ストレス、眠気、嘔吐、発熱といった症状のどれかが出たら、妊娠している可能性があります。ぜひ妊娠検査薬を使って検査してみてください。もし陽性反応が出た場合は、婦人科を受診しましょう。お医者さんに改めて妊娠を告げられてはじめて妊娠していることが確定します。